オリーブの品種の世界へようこそ

今やどこのスーパーに行ってもずらりと並ぶオリーブオイル。

健康に良いと言われているものの、ついいつものを買ってませんか?

実はワインのように産地や品種、作り手によって味も大きく異なり、ワイン同様にオリーブオイルにもソムリエが存在します。

ですが敷居は高くありません。大丈夫です。

オリーブオイルは品種によって顕著に味が出やすいので、違いが分かるかなと不安になることはありません。千差万別、たくさんの味を楽しんでいただけると思います。

ではまず、おおまかに地中海を代表するギリシャ、イタリア、スペインの代表的な品種と味の特徴をご紹介します.

 

ギリシャ.

ギリシャで生産されたオリーブオイルの55%がコロネイキ種になります.また別名はオリーブの女王とも呼ばれています.少しの辛さがあって,抹茶を思わせる風味で日本人好みの味とも言われてています.そしてバナナのような新鮮なフルーティの香りするのが特徴です.

 

イタリア.

イタリア中部、トスカーナ産のオリーブオイルが有名です.トスカーナのオリーブオイル生産量はイタリアの2~3%,中身はフラントイオ種·モライオーロ種·レッチーノ種を3種類をブレンドしてます.味はスパイシーで,かりたての芝生の香りがします.

 

スペイン.

スペインで生産されたオリーブオイルの37%がピクアル種です.味としては辛味と苦味があって,青リンゴの香りがするのが特徴です.トマトとの相性が良くて,塩トマトのオリーブオイル漬けやブルスケッタなどに最適です.

 

では次にもう少し広く品種のお話をしましょう。

一般的にオリーブの品種は約3000種類と言われ,自然発生的な物があれば,品種改良された物もあります.その多さはワインのぶどうと匹敵するほどです.

しかし世界で本当にオリーブが3000種類あるのではなく,国連FAO(国際連合食糧農業期間)の調査によれば実際は1275種類しか確認されていません.

数の違いが起きた背景としては,約35年前まではDNA検査の技術がなかったから品種認定は自己申告型でした.

生産者が「新種のオリーブで作った新しいオイルですよ!」と売り出してしまえば,新種としてみとめられる非常におおらかなものでした.

しかし今はDNA検査で厳密に品種分け、統合がなされ,結果国連のFAO1275品種と認めてます.

因みにイタリアの公認品種は472種類で,スペインでは272品種,ギリシャでは14品種が確認されてます.

国の文化や料理によって使われるオリーブオイルも変わってきます.

次回は今回紹介したこの三つの国のオリーブをより詳しく紹介していきたいと思います.よろしくお願いします.

 

Article:Cooking Risas